2009年1月アーカイブ

そして表題で大分言いたいことが言い切れてしまう件。

やりたいのは、HTMLの内容をparseして<title>の内容を拾うだけ、なんですけども。最初NSXMLDocumentのNSXMLDocumentTidyHTMLモードで読み込むと、charsetが読み飛ばされるのか、文字コードの判別にしくじって文字化けが頻発するもので。どうもus-asciiが半強制的に指定されてしまう模様。かと言ってWebView使うのもなあ、1ページloadRequest:に渡すだけでインライン画像やスクリプトやら関連するファイル全部読み込みに言ってしまうので、うーん、まあ、どうしたもんかなあ。

現時点で、Objective-C 2.0を使って書くとうれしいことは結構あるけれどかなり気をつけないとはまるかもしれないので気をつけよう、というお話。

http://developer.apple.com/jp/Documentation/Cocoa/Conceptual/ObjectiveC/Introduction/chapter_1_section_1.html
Objective-C 2.0プログラミング言語

Objective-C 2.0で書くといろいろ恩恵が受けられるんだけど、アプリケーション依存・特有のコードロジック実装においてならともかく、再利用性が高い(と思われる)箇所に関してはまだもう少し従来型(1.0?)の書き方にしておいた方がいいと思われる。経験的に。

さすがにこれが今後10.6(Snow Leopard)とかその後になってくればまた違ってくるんだろうけど、現時点で直前のメジャーバージョンをばっさり切って対応しませんよ、って言うのはかなり苦しいんだよな。^^;;

個人的に2.0というか10.5用SDKに慣れてしまうと辛いところ↓

  • Fast Enumeration
  • NSIntegerとかCGFloatとか型宣言が地味に入ってるところ
  • @propertyっていうか@synthesize

とくにsetter/getterはもう手で書きたくないなあ(笑)。

前の記事ではマクロについて批判したけども、ミクロな部分についての不満・失望も数多く植え付けられてしまった。おそらくこちらは、監督よりも黒田脚本についての話になるだろう。

例えば名前が変だったり、例えばどう考えても文字の入れ違いがそのまま台詞になってたり、例えば度量衡の単位がおかしかったり、例えば説明台詞が無駄に多かったり、例えば客人の立場でありながら表敬訪問をするよう主人に要求したり、例えば紛争当事者は両成敗な介入精神のはずがいつのまにか片方だけぶちのめすだけだったり、例えばおかげで紛争当事者間の片方の勢力を削ぐ様な政治層への無意識のうちに介入までしてしまったり、例えば本人たちはそのようなことには全く思考停止状態だったり、例えば戦闘はいつも力押しだったり、例えば敵の情報は常にだだ漏れだったり、例えばGN粒子による電波障害中でも都合のいい通信は受信できたり、例えばさすがは戦術予報士(笑)だったり、例えば咎(笑)は受けるよだったり、...ああもう、きりがない。っていうか日本語大丈夫か黒田。

こういう、大勢には影響がないようなミクロの部分でどうこう言うべきでは本来は無いんだが、ここまで色々とおかしいものを精査して詰めようともせず、物語の完成度を高めようという意識がかけらも感じられないこの有様では、そりゃ脊髄反射的なアンチ反応を集めて当然だよ...。よく「細部に神が宿る」とは言うが、この場合は「細部に貧乏神が宿る」だと思う。余計なアンチ反応をおびき寄せて制作陣自身を神経衰弱に追い込むというね。

***

あとね。これは水島黒田どっちの比重が大きいのだろうかと迷うけど、「さすがはスメラギさんだ」に象徴されるように、ストーリー・キャラクタ描写の手法として事前にキーフレーズや記号・属性といったものを与えておいて、そいつで視聴者の印象を事前に誘導したがる、そういう脚本・ストーリーを好んで書く作風なんだと理解した。目覚ましい作戦を画面上で展開させて視聴者に有無を言わさず納得させるとか、頑なパエッタに取って代わったヤンの奇跡的な活躍、のような視覚的な戦場描写ではなく、「さすがはスメラギさん」だからすごい作戦を出してくるのだ、と視聴者に刷り込ませてから戦端を開いてやってることは棒立ちと無理押しの呆然展開。...そいつはビックリだ。っていうかGN粒子使い切ったところに大気圏降下っておいできるのかよ?バリュートでも使ったのかよ?

多分この手法は、昨今もてはやされているハーレムアニメなどの、女の子キャラにそれぞれ属性を割り振ったり特徴的な口調を与えて色づけして適当に話を進めるような環境においては、うまく適応したやりかたなのかもしれない。このキャラは幼馴染で、この娘は眼鏡掛けて委員長的、こいつは無口で〜みたいな、ある種工業的に方法論が定まっていて、だからこそあれだけ多くのギャルゲー/エロゲーが濫造されつづけているのだろうけども、それを「ガンダム00」にも持ち込んで実装しようとしたんじゃないかと推測する。いや、偏見込みなのは承知の上だけれども、ミレイナがまるでロボットのように無機的に「○○ですぅ」「○○ですぅ」と繰り返すのを聞かされて、確信しましたよ。それにしたって、幼馴染の意外な一面や普段のツンの合間に見え隠れするデレにドラマを挟むのがギャルゲー/エロゲーの一般手法だろうに、それすら生きてない気がするな00は。ギャルゲー以下かよ、おい。

...いやちがうよ、そんなことないよというならそれに足る働きをしてくれ。

出てくるキャラクタの台詞がことごとく説明的だったり空回りだったりするのは一体何なんだ。「戦争を止めることが出来ないならせめて戦術予報士になって紛争自体の早期解決を...」とか全然キャラに染み込んでない上っ面なしゃべりなんだよ。そう確信するに至ったドラマは何か無いの? 全く誰から借りてきた台詞だ。北高全祝に笑われるぞ。

おそらく初めて黒田脚本に触れたのだけれども、彼の名前はもう見たくない。「ハチミツとクローバー」アニメ版に絡んでたと聞いて、ちょっとめまいがした今日の俺です。

(追記 - 1/20、「戦争のマクロ」を追加)

...つまんなかったよ。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1203132.html
痛いニュース(ノ∀`):ガンダム00の水島監督「ネット上の"脊髄反射的なアンチ"が制作側のモチベーションを下げている」

実際のところ、一億総ブロガー化(うそん)がささやかれて久しい昨今の情勢において、健全な批評空間とはいかにあるべきかという議論を通じずっと終わらぬ争いを繰り広げるまさに千年戦争下なわけでさ。特に制作側と観客側の不信感はときとして結局南極大冒険のクレバスを思わせるほどの大きな口をあけているわけで。

まあ何にしても、先日見たこの記事がきっかけになって、はたしてこの水島氏がえらそうに講説を垂れるほどの作品を世に問うているのか、興味が湧いてきたのだった。

で一通り見流した上でこの議論に入ろうとしたけどうーん、だめだこりゃ

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20081219/p1
ソレスタルビーイングの動機が分からないなぁ - 物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために

http://www.tsphinx.net/manken/dens/dens0090.html#529
#529{ガンダム00}チャット ソレスタル・ビーングの征く道 - 電視の部屋

http://d.hatena.ne.jp/stonedlove/20081215/1229309351
『ガンダム00』には情緒がない。まるでケータイ小説のようだ。 - stonedloveの日記

既に上がっているいくつかの重要な指摘にあるように、この作品には「マクロ」の観点が無い。4つの軸について着目して述べる。

1. 歴史観のマクロ

まずオハナシのマクロな歴史観が分からない。あの世界の「9割方は平和」で「ゆるやかな統合」に向かっている。それを拙速に「武力介入」しようとするその姿勢が、率直に言って理解できないし、またソレスタルビーイング(CB)ないしはイオリア・シュヘンベルグの目的、別にすぐにさらけ出す必要は無いけれどもそれを不必要に勿体ぶりすぎて、逆にオハナシへの没入感を台無しにしている。むしろ、各キャラクタもその目的・大義がCB参加のきっかけのはずなのに、その話になると途端に思考停止を始める。うーん。ほんとにただのカルト集団じゃないかよ、これって。

2. 世界情勢のマクロ

マクロ的観点のおかしさは、世界情勢においてもそうだ。「太陽光発電紛争」関連の筋はその最たる例で、石油の輸出をできなくするためには、それを輸入する側にも何か見返りを与えないといけないわけでさ。いきなり禁輸政策とって、泥かぶるのが輸出する側だけなわけないじゃないですか。輸入する側の立場はどうなるの?ってこと。

300年後、どれだけ非ガソリンの自動車や非石油由来の原料が普及してるか知る由もないけど、もし仮にそれらが先進国だけの間での普及であるならば、新興国や発展途上国の間にも同じように対石油依存から脱却できるよう政策を両輪で進めていかなければいけないし、太陽光発電をすぐには導入できないであろう新興国や発展途上国等、石油依存の大きい国や地域だって反対に回る可能性は極めて高いよ。中東だけがハブられるとかちょっと考えにくい。

逆にえーガソリン自動車なんて許されるのは小学生まで(AAryなんて情勢になっていれば、強引に禁輸などさせんでも買ってくれる奴がそもそも居ないわけで、ほっときゃ石油資源は誰も使わなくなるんですよ。そこでドンパチ起こすリスクまで掛けて無茶苦茶な決議をさせる理由はどこにもない。そうでなくても今ですら石油枯渇後の産業育成に熱心な彼らのこと、300年もすれば何かしら別の着地点が出てきますってば。

3. 人物像のマクロ

それと、主人公刹那も謎。断片的な描写しか無く、人物像を浮かび上がらせる「マクロ視点」が見えてこない。まずそもそもなぜ、KPSAの組織は子供らを取り込むのに洗脳までする必要があったのか。しかもそれが母親殺しであった理由は何なのか。あれだけ「神の御前に〜」「神に捧げる〜」というような宗教的言辞がふんだんにある空間であれば、どこにでもいる純真な子供ならば普通にそれらを真に受けて純一戦士に染まり上がり、戦場に身を投じたり爆弾を抱いて市中に飛び出したりしてしまうのではないのか。洗脳なんかよりそっちの方が怖い。

それに、なぜ刹那だけが一話冒頭「この世界に神は居ない」というほとんど脱洗脳状態にあったのか、その描写が全然無い。0ガンダム襲来前の時点ですでにこの台詞なのだ。青白赤のトリコロールとGN粒子に心打たれて以来ガンダム万歳ガンダム小僧です、っていうタマじゃないんだよ? このままだと、刹那だけが洗脳が解けた特別な状態であったと考える合理的な理由って多分無くて、そこにいた子供らはみんな気付いてた、みんな「神は居ない」と思ってた、なんてなことになりかねない。...いやむしろ、ほんとにそうなんじゃないかな。そこにたまたまリボンズの目に留まった。刹那であるが故に選ばれたのではなく、選ばれたが故に刹那である、と。うーん。どーんなもんかなあ。

4. 戦争のマクロ

ついでに言うと、「戦争におけるマクロ」も無いんだよね。「戦術予報士」というこの作品を代表するjargonが全てを物語っているけども、ここで言う「戦術」はより上位の「戦略」(もっと言えばさらにその上位には「政治」が存在するわけだけど)を無視して成立している節がある。スメラギの「戦争を抑止できないならせめて戦術予報の能力で早期解決を〜」、うんうん、ご高説はすばらしいんだけどね、今のCBの活躍は「ガンダム」4機という超越的兵器を用意できた「戦略的優越」に依って立つものばかりなんですけどね。

いや別に、作品で作品世界のすべてを記述できる訳は無いのですから、描写しにくい「戦略」をどうにかしろという訳ではないですけど、スメラギの台詞ではむしろその戦略について考えることを否定、ないし停止するところから入ってるわけなんですよね。それはさすがに苦しいと思いますよ。

***

物語前史にしろ、世界情勢にしろ、人物像にしろ、すべてにおいて「マクロ」の視点がない。マクロが無いから、オハナシの都合でとってつけたような設定やエピソードをごたごたと無計画に積み上げてしまっている。絹江がラグナ・ハーヴェイの話を聞きつけて突撃するに至るまでなんかご都合主義の極致だし。俺は水戸黄門を見てたのかくらいの勢い。

「GN粒子」や「300年後」といった舞台装置が、オハナシを活かすために働くのではなく、オハナシ作りを楽にするための万能薬のような使われ方になっているので、少しでもストーリーを追おうとするとその適当さ加減に頭を抱えてしまう。さらにそれらの適当に撒かれた設定が、物語の進行に伴ってこんどは設定同士で喧嘩を始める。「矛盾を描く」ために置いた設定が「矛盾」しだすっていうのかな。あんだけ量産型ガンダムばらまいてがんばったアレハンドロは2期への渡りであっというまに小物化するし、あんだけたくさんキャラクタ出して対立描いてもキャラが死ぬのは大抵アリー・アル・サーシェスの仕事によってだし(苦笑)。ぐんにょり展開も随所でずんどこ炸裂しまくっとります。まあ、脊髄反射的にというか愉快犯的に叩きに回る勢力もあるにはあるのだろうけれども、それを別にしてもまずはちゃんとしたオハナシを組み立ててからだと思いますよ、水島さん。ほんとに一体このオハナシをどうケリつけたいのさ。

結論としては、「ガンダム」の名が云々以前に作品として微妙なモノを放り出してしまったのに、それに直面しないうちに批判の声をあまりにナイーブに受け止めようとしてしまったがために、とってつけた一般論を振りかざして目下の個別論に対しては煙幕を張るさすがですねスメラギさん(違)という状況なだけなんですよ。ここを起点に建設的な評論や文芸論が広がっていけるかどうかは、ちょっとうーん、どぉーなんでしょぉー(S.Nagashima)的スクラム状態なんです。まいったなこりゃ。

それでもまあ言えることとしたら、さっき痛いニュースコメントやブクマコメントを見返してて気になった水島擁護派の微妙な伸張に対してかな。これまた作品自体は見ずに「叩き行為へのアンチ」として脊髄反射的に参加してるのも少なからず居るようで、これまたどうなんだろうなー、と。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1203132.html
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まあ、見た上で「おもしろいよ」って評価するのはそれはそれで構わないんすよ。せっかく監督が「見ないで反論するなボケ」って言ってるんだから、擁護派も否定派も、一度是非見てみてはどうかと思うよ。いや。ほんと率直に。

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いや、正確には以前単行本で読んでたのが最初のダービーとるのとらないのってあたりで止まってた(ときどき立ち読みはしてたのでストーリーは大体知ってたけど)ので豪華版を見つけたのを機に集め直してみたんですけども、全巻。「帯をギュッとね!」もそのパターンなんだよな。河合漫画結構好きよ。っていうかかなり。

nerv.or.jp(ネルフ.オーアール.ジェーピー)につきまして、その活動を昨年2008年一杯をもちまして終了とすることを決定いたしました。これに伴い、同ドメインは更新を停止し、廃止の手続きを開始いたしましたことをお知らせ致します。

1995年の設立とUUCPでの接続開始、1998年の常時接続開始を経て今日まで活動を続けて参りましたが、これをもちまして終止符を打つこととなります。今まで皆様から頂きましたご支援真にありがとうございました。

以上

2009/1/5
Hironobu Koura <hironobu@nerv.or.jp>

今年もよろしくお願いします。